ヘルパーになる
自分の時間
下の子が小学生になり、姑はデイサービスに行ってくれるようになり、
ようやく自分の時間が持てるようになりました。
それでも、主婦として、家事や子どもの学校のPTA活動など、それなりに忙しくしていました。
ただ、ふと
「母として、妻として、長男の嫁としての役割以外の自分を見つけたい」と考えるようになりました。
実は結婚当初から、専業主婦になったことで、なんとなく毎日の生活の中に自分を見失ったような、やり場のない寂しさを感じることがありました。
もちろん、夫は真面目で優しく、経済的にも特に問題なく、子どももできて
何不自由のない生活を送れていました。
けれど、なんとなく、とても贅沢なことですが、
「自分としての時間」が欲しくなったのです。
結婚してから全く仕事をしておらず、気がつけば10年以上過ぎていました。
それがコンプレックスとなっており、それを解消するため、
国家試験に挑戦したり、通信制の大学に社会人入学したりしました。
ちょうどその頃に夫の両親の介護が始まったのですが…
仕事を始める
姑の介護にも慣れ、姑の世話は生活の一部となっていました。
インスリンの注射はやはり食事前必ず行わねばなりません。
血糖値の測定、食事の準備、そして排泄の介助。
デイサービスでお風呂に入って来てくれるし、週に三回はお昼ご飯を食べて来てくれます。
パートであれば、働けるかも知れない。
ちょうどその頃、上の子の幼稚園で知り合った友達から、介護ヘルパーの仕事をしていると聞きました。
「介護」もう家で十分やってるしどうかな…
と思いつつも、その友達に話を聞き、少し興味を持ちました。
ヘルパーの仕事、奥が深そう…
高齢者のいる自宅に訪問し、生活の支援や身体介護を行う。
介護福祉士の資格を取り、ケアマネージャーになる人もいる。
やりがいがありそう…
登録ヘルパーとして働くことで、決められたスケジュールの中
ある程度、自分の生活に合わせることができる。
介護をしながら働けるかも知れない。
お昼に帰って来れるよう、午前中にカリキュラムのある講座を申し込み、
ヘルパー2級を取得。
平成20年ヘルパーとして仕事をはじめました。