お祭りの日
15年前のお祭りの日の前日、舅は亡くなりました。
近所の神社でお祭りの日、年によっては家の前を御神輿が通ります。
毎年、姉や叔父家族たち親戚が集まりとても賑やかです。
姑は毎年、鯖寿司や巻き寿司、お赤飯も用意して皆を迎えていました。
ただ、私が嫁に来た頃から、少しづつそれも難しくなって来ていました。
それでも、私が手伝い、姉たちも手伝ってくれて、皆で食事して、
夫の家の一大行事として毎年続いています。
それほど広い家ではありませんが、座敷の襖を開けて二間続きにして、机を並べます。全員揃って一番多い時で17人くらい集まりました。
両親が要介護状態になってからは、私の家で行うようになりました。
ちなみに、昨年はコロナ禍のため中止でしたが、今後も続ける予定です
私はお酒が大好きですが、夫の家の人達には、夫と叔父さんを除いて飲兵衛はいません。なので大宴会とまではいきませんが、親戚たちそれぞれ近況を報告しあったりして、楽しい時間を過ごします。
私の実家は、いわゆる核家族なので、親戚を迎えるという習慣はありません。
最初は戸惑いましたが、わいわい集まるのは好きな方なので、それほど苦もなく、嫁として手伝うこともできました。むしろ、楽しみにしていたくらいです。
お祭りだけでなく、お正月は3日、お盆は大文字焼が行われる16日に毎年集まりは行われます。
舅は、家族が集って、こうした食事会ができるように、自宅の間取りを考えたと聞きました。リビングというのはなく、座敷二間続きにこだわったようです。
しかし、舅の葬式は自宅でなく、近所の葬儀場で行いました。
舅の人柄から、あまり大袈裟にせず、家族葬でと最初夫は望みましたが、当日は親戚をはじめ多くの方が弔問に来てくれました。
突然の同居で戸惑い、まだ若かったせいもあり、舅には十分な事ができませんでした。
今思えば…
舅に対してもっと優しく接して、もっと丁寧な介護ができれば良かっとのに…
もうすぐお祭りの日迎えますが、残念ながら今年もコロナのため中止です。
今年93歳になった、姑。
姑がいる間に、また親戚の集まりを行いたいものです。